1.はじめに
ある日、子どもがおもちゃを布の袋に詰め込んで楽しそうに遊んでいる姿を見かけました。その様子を見ながら「こういうときにぴったりのバッグがあれば、もっと遊びが広がるかも」とふと感じたのが今回のきっかけです。
それまでは「園で必要なものをなんとか作る」と言う気持ちから、「あると便利かも」「自分で作ってみたいかも」という気持ちに余裕ができていることに気がつきました。目的や期限に縛られず、純粋に「作りたい」が出てきたのが自分でも新鮮。裁縫の世界が少し広がった瞬間でした。
2.きっかけと工夫したポイント
最初は「おもちゃを入れやすい袋」くらいのイメージでしたが、小さいものでも自立する形が欲しくて「マチ付きのミニバッグ」にすることに。サイズも子どもと相談しながら一緒に決めました。
さらに使いやすさを意識して
- キルティング生地で少ししっかりした仕上がりに
- 裏地は子どもが好きな色で
- 持ち手も長すぎず、本人が持って「ちょうどいい」と感じる長さに
既製品のサイズとは違い、「実際に使う人に合わせて調整できる」のが手作りの醍醐味。これも親子で守りたいポイントです。
3.材料と簡易作り方メモ
◆使用材料
- キルティング生地(表地用):しっかり自立する仕上がり
- 子どもが好きな色の布(裏地用)
- 持ち手用の布:今回は表地と同じキルティング生地を使用
- 糸、ミシン、裁ちばさみ
◆作り方(簡易版)
- 表地と裏地を同じサイズにカット。子どもと相談しながら「これくらいがいいかな?」を一緒に決定。
- 表地・裏地をそれぞれ中表に合わせ、両サイド&底をミシンで縫う。
- 底の両角に希望の幅でマチを作り、斜めに縫って角をカット(参考動画)。
- 表に返して形を整える。
- 持ち手用の布を希望の幅・長さにカットし、端を縫って持ち手を作成。
- 最後に本体口部分に持ち手を挟んでぐるりとミシンで縫う。
小さなサイズでも、マチを入れることで中身がしっかり収まり、自立するバッグに仕上がります。裁縫初心者でも作りやすい工程です。

4.作ってみて感じたこと
今回は型紙なし、完全に感覚だけで作り始めたバッグ。でも「こんな感じかな?」と気軽に始めた割に、思ったよりきれいに出来上がってくれて、子どもも嬉しそうに使ってくれています。
何よりも「誰かのために何かを作りたい」と思って自分から動いたのが、今回初めて。目的にとらわれず、暮らしの中で「作ってみたい」が自然と湧き出てきた経験が、裁縫へのハードルを少しずつ下げてくれている気がします。
5.これから作ってみたい方へ
ミニバッグは小さいサイズだからこそ気軽にチャレンジできるアイテム。おすすめのポイントは
- キルティング生地を使うと型崩れしにくくて自立しやすい
- サイズは実際に使う人と一緒に決めると失敗しにくい
- 持ち手の長さや色など、本人の「好き」に合わせて自由にアレンジ
型紙がなくても、シンプルな直線縫いだけで十分形になるので、初心者さんにもおすすめです。
まとめ
今回は、おもちゃ袋からヒントを得て生まれた“初めての自分発ミニバッグ”を紹介しました。「作りたい」が自然と出てきた楽しさと達成感、そして子どもが嬉しそうに使ってくれる姿が、裁縫のやる気をぐっと押し上げてくれました。
次回は、この気持ちの延長で「もしかして、こういうのって他の子にも役立つかも?」と思い、初めてメルカリ出品に挑戦したエピソードをお話します。いよいよ“作る楽しさ”が新しい一歩を迎えますので、ぜひまた読みにきてくださいね。
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