1.はじめに
入園当初は、登園時に着替えを1セット持参していましたが、ほとんど汚れないため出番はあまりありませんでした。
ところが梅雨の季節になると、雨の中で遊んだ後や、暑い日の水遊びの後に着替えが必要になり、1セットでは足りない日が出てきました。
そんなとき、先生から「園に置いておく予備のお着替え袋を用意してください」と言われ、制作を決意。せっかくなら、我が子が自分で持ちたくなるようなお着替え袋を作ってみることにしました。
2.工夫したポイント
・サイズ調整
園に預けるものですが、自分で持って行けるサイズ感は大切。2セット分の着替えが入る大きさにしつつ、持ったときに地面に引きずらない長さになるよう調整。手元にあった既製の手提げバッグのサイズを参考にしました。
・使いやすさ
内容が着替えなので中身が見えない構造にしながらも、子どもが簡単に開閉できるよう配慮。すでに蝶々結びができるようになっていたので、巾着タイプのひも結び仕様にしました。両側から絞れる形にしてあるため、小さな手でも扱いやすいです。
・デザイン選び
「自分の物」とひと目で分かるよう、生地は子どもと一緒に選びました。お気に入りの色柄で作ることで、持つことへの愛着も高まります。
3.材料と作り方メモ
◆材料(必要に応じてサイズ変更可)
- キルティング生地:35cm × 54cm
- 丸ひも:86cm × 2本(左右で色を変えると識別しやすい)
- 平テープ:32cm × 2本(持ち手用)
◆作り方(簡易版)
- 生地を中表にし、上から約6cmを残して袋状に縫い合わせる。縫い代はジグザグミシンでほつれ防止。
- 袋口部分を約3cm折り返してステッチし、ひも通し口を作る。
- 底の角にマチを作る(幅や高さは好みで調整/参考動画)。
- 表に返し、持ち手用の平テープを袋口に挟んで縫い付ける。
- ひもを片側ずつ通し、サイズ感を最終確認して完成。
※キルティング生地は厚みがあり、自立しやすく型崩れしにくいのでおすすめです。

4.作ってみて感じたこと
「園に置く用だからシンプルでいいか」と思っていましたが、子どもが完成品を手に取り「これ私の!」と嬉しそうに持つ姿を見て、作ってよかったと心から感じました。
親の都合だけで選んだものよりも、子ども本人が喜んで使うものの方が、自分の持ち物への愛着が湧き、自立心を育てます。「自分の物は自分で持つ」という感覚が身につけば、親も少しずつ楽ができるはずです。
5.これから作ってみたい方へ
- バッグのように使えて、バッグよりも手軽に作れるのが巾着タイプの魅力です。
- キルティング生地を使えば、多少雑に扱っても形が崩れにくい。
- 持ち手や口の閉じ方は好みに合わせてボタン、ファスナー仕様にも変更可能。
- サイズが自由に決められるので、園児用から大人用まで応用できます。
- 型紙不要で直線縫いが中心なので、ミシン初心者にもおすすめです。
まとめ
今回は、園に置いておくための「お着替え袋」を、子どもの好きな生地で手作りしました。
これまでの裁縫経験を活かしたことで、以前より短時間で制作でき、実用性と愛着の両方を兼ね備えた仕上がりに。毎日の登園準備がちょっと楽しくなるアイテムになりました。
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