第4回 ズボンにポケットがない!──はじめての“あとづけポケット”に挑戦

裁縫

プレ入園が始まってすぐ、先生から「ハンカチは自分で出し入れできるようにしましょうね」と言われました。
しかし、ふと我が子の持ち物を確認してみると、履いているズボンにはポケットがないことに気付きます。
2~3歳児向けのズボンは、ポケットが付いていなかったり、付いていても飾りだけで小さすぎたり。小さな手には使いにくそうです。
「これは困った…」と頭を悩ませていた時、同じ園のママが作った手作りの“ズボン”を見せてくれたのがきっかけでした。

そのママの“ズボン”は、ズボンのサイドにポケットをつけるタイプ。実物を見せてもらったことで、
「こんなふうに縫えばいいのか」と、イメージがつきやすくなりました。
私も見本を参考にしながら、自分で型紙を作り、子どもの使いやすさを考えて材料や寸法、形を何度も試行錯誤しました。

子どもがハンカチを出し入れしやすいように、入り口部分を少し長めにとって折り返し、内側にゴムをゆるく入れてふっくらした口にしました。
これによってハンカチが落ちにくく、でも手はしっかり入る形になります。

材料

  • 本体布:縦 約17cm × 横 約15cm(縫いしろ込み/1枚)
  • 平ゴム:長さ 約10cm(幅0.5~1cm)
  • ミシン、糸、まち針、アイロン
    (普通のアイロンも持っていないのでヘアーアイロンを使ってます)

作り方手順

  1. 布の端処理
     四辺すべてにジグザグミシンをかけて、ほつれを防止します。
     使う布によってはほつれないのでこの工程はいりません。
  2. ゴム通し口の準備
     上辺(ポケット口)を裏側に約3cm折り込み、アイロンで折り目をつけます。
     端から2.5cmほど内側をまっすぐ縫いゴム通し口を作ります。
  3. ゴムを通す
     平ゴムを通して両端をしっかり縫い止め。軽くギャザーが寄っているくらいがちょうどよいです。
  4. ポケットの形を整える
     左右と下の三辺を裏側に1cmずつ三つ折りし、アイロンで折り目をつけます。
  5. ズボンに縫い付ける
     本体をズボンに当てて位置を決め、まち針で固定。左右と下をミシンでぐるりと縫い付けます。
     強度が必要な場合は角に“カン止め(補強縫い)”を加えると安心です。

出来たポケットをズボンに付けてみて、子どもにハンカチを出し入れさせてみると「じぶんでできた!」「ここにいれる!」と嬉しそう。
既製品にはないフィット感、好きな布地、そして「じぶんの使いやすさ」が叶った瞬間でした。

実物見本を見せてもらえたことでサイズや使いやすさのイメージが具体的になり、同じ悩みのママ達との情報交換も大きな助けに。
「手作り=ゼロから自分で考える」だけでなく、工夫とアレンジも“手作りの醍醐味”だと気付きました。

服に手を加えるのは最初ちょっと勇気が必要でした。
でも「子どもが自分で使えるように工夫する」ことで、作る時間そのものが楽しくなり、生活の中で少しずつ自信が持てるようになった気がします。
あとづけポケットは作り方もシンプルなので、同じ悩みを持つ方にはぜひ気軽に試してみてほしいです。


ワンポイント:見本を参考にアレンジ

このポケットは、同じ園のママに実際に使っている手作りポケットの見本を見せてもらい、そこからアレンジして作ったものです。
実物を見られると、「サイズ感」や「子どもの使いやすさ」のイメージがつきやすくて、とても参考になりました。

まとめ:作ることは「工夫すること」

服に手を加えるのは、少し勇気がいりましたが、
「子どもが自分で使えるように工夫する」ことが、だんだん楽しくなってきました。

 

次回は、いよいよ「園で使える白いエプロンと帽子づくり」のお話です。
色柄選び、サイズ調整、ゴムのフィット感など、実際に作ってみてわかったことをまとめています。

よろしければ、また読みにきてくださいね。

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