第5回 白無地のエプロンと帽子でお願いします──園のきまりに合わせて作ってみた

裁縫


子どもが通うモンテッソーリ園「子どもの家」には、少し特徴的な布のきまりがあります。それは「エプロンと帽子は白無地でお願いします」というもの。
これまでは好きな柄でエプロンや帽子作りを楽しんできましたが、今回は初めて「白無地」でセット製作に挑戦。シンプルだからこそ仕立てや仕上げに気を配らないといけない…と、少しだけ緊張しながらスタートしました。


園の規定を聞いたとき、正直「白無地って失敗が目立つから、ちょっとだけ苦手…」と構えてしまいました。柄ものだと縫い目のズレや端処理のアラが目立ちにくいけれど、真っ白な生地はごまかせません。その分、「まっすぐ縫うこと」「端を綺麗に仕上げること」に集中できるのもメリット。
使った生地はほどよく厚みのある白ブロード。この生地も手芸屋さんで店員さんに相談しながら購入しました。帽子はゴムを入れたフィット型、エプロンはポケットなし・首と腰に紐があるだけのシンプル設計です。
完成品を見たときのすっきりした達成感は、「白」の緊張感も乗り越えたご褒美でした。


◆材料

  • 白ブロード(中厚)
  • マジックテープ(約2cm幅を数cmずつ、首と腰部分用)
  • ゴム(帽子用)
  • ミシン、糸、アイロン、裁ちばさみ

◆エプロンの仕様

  • 首:ひも+マジックテープで着脱。
  • 腰:片側ひも+片側マジックテープでとめるタイプ(片結び不要)
  • サイズ:80~90cm程度(2~3歳児用)

◆簡単な作り方

  1. 本体・首ひも・腰ひもを裁断し、縫いしろ1cmほどつける。
  2. 四辺をジグザグミシン端処理、もしくは端を2回折ってから縫うことでほつれ防止に。
  3. 首ひも片側を本体に縫い、もう片側はマジックテープで留める構造に。腰も片側ひも+マジックテープで留める(結び不要&着脱簡単)。
  4. バランスを見ながらマジックテープの位置や長さを調整、しっかり縫いつける。
  • ※ポケットを省略することでよりすっきり。縫い目を正確に仕上げることで「白」の清潔感が際立ちます。

◆帽子の仕様

  • ゴム入り、しっかりフィット。
  • ブロード生地でシンプルに仕立てることで、清潔さ&着けやすさを重視。全体にゴムが入っていることで被りやすく、ずれ落ちない。
  • YouTube動画などを参考。裁断→縫製→ゴム入れという流れが初心者にもわかりやすくおすすめです。


白無地は、少し緊張感がある反面「ていねいに仕上げる」という目的意識が生まれます。失敗が目立つ分、マチ針やアイロンがけなど基本を丁寧に積み重ねることが大切だと実感。
最初は裁縫が苦手で、上手くミシンが扱えなくて時間ばかりかかっていたけれど…今回の白セット作りは「仕上げにこだわれば、達成感がぐんと上がる!」と気付くいいきっかけになりました。
入園準備を機に、少しずつ「工夫する楽しさ」に目覚めた半年間。白い布を広げて、まっすぐ縫って、完成をイメージする時間がちょっとしたリフレッシュにもなっています。


「白無地=難しい」と思いがちですが、意外と“作りの丁寧さが身につく”良い経験になりました。
マジックテープやゴムを使うことで、着脱も簡単&子どもが自分で扱える工夫も◎。仕立てや形は園のきまりに合わせつつ「使いやすさ」に目を向けてみると、手作りがもっと楽しく続けられる気がします。


白い布はごまかしが効かないので、まっすぐ縫う・端を整える・アイロンがけをきちんとする…など細かな作業を意識することが大切です。失敗も経験のひとつ、と割り切って楽しんでみてください。


今回は初めて「園のきまり」に合わせて、白無地のエプロンと帽子作りに挑戦しました。
毎日使うアイテムだからこそ、清潔感+使い手の心地よさを重視しながら、自分なりに工夫や改良を楽しんでいけたら…と思っています。

次回は、白いエプロンセットに合わせて作った「シンプルなランチョンマット」の話です。「まっすぐ縫うだけ」なのに、意外と奥深いアイテムなので、よかったらまた読みにきてくださいね。

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