第6回 白無地エプロンと帽子、改良バージョンをもう一度

裁縫


子どもが通園している「子どもの家」では、「エプロンと帽子は白無地でお願いします」という布のきまりがあります。これまで好きな柄の布で、楽しく手作りしてきましたが、白無地指定に合わせてセットを作ることに挑戦し、実際に使いながら「もう少しこうできたら」という気づきが生まれました。そこで、今回は前回の白無地エプロンと帽子を見直し、「改良バージョン」にチャレンジしてみました。


初めて白無地セットを手作りしてからしばらく使ってみたところ、いくつか「サイズ感」や「着やすさ」で気になる点が。特に子どもの動きや成長により、丈の長さや帽子のフィット感、留め具の扱いやすさなど、小さな不便が感じられました。
そこで、親子一緒に何度もあてながら、「着て動いて、ぴったり」を目指して微調整。
また、ちょうどその頃子どもがボタンに夢中になっていたため、留め具をマジックテープからボタンへ変更。「とめる・はずす」が自分で体験できることは遊びにもなり、成長に合わせてボタン穴の位置を付け替えて使える実用的なメリットも。前より長く使える仕上がりになりました。


◆材料

  • 白ブロード生地(中厚)
  • ボタン(首元・腰に各1個、調整用にボタン穴を複数)
  • ゴム(帽子の後頭部用、きつすぎず・緩すぎず調整)
  • ミシン、糸、アイロン、裁ちばさみ

◆エプロン仕様

  • 首・腰まわり:片側ひも+ボタン留めに(片結び不要で着脱簡単)
  • ボタン穴を複数作って成長に合わせても調節可能
  • ポケットなし
  • サイズは子どもの身長約90cmに合わせて丈を短めにカット

◆帽子仕様

  • 前回同様、白ブロードで立体的な形
  • 市販バイアステープがなかったため、同じ布でバイアス布を自作し、全体の統一感を高めました
  • ゴムの長さも、子どもの頭にあててリアルにフィットするよう微調整
  • 帽子の高さもより浅めにして、安定感と着け心地を改善

◆作り方

  1. エプロン本体・ひもを裁断。縫いしろを忘れずに。
  2. 四辺にジグザグミシンで端処理、もしくは端を布を2回折ることでほつれ防止する。
  3. ひもと本体をボタン穴で留めるように調整。必要に応じて穴の数を増やし、丈やフィット感を微調整。
  4. 帽子はYouTube動画を参考に、裁断→縫製→バイアステープ→ゴム入れの手順で仕上げる。バイアステープは用意するのを忘れたので、同じ白地の生地を切って代用。ゴムはきつすぎないよう何度も装着して確認。
  5. 完成したらもう一度、着せて動かしてみて最終調整。


白無地は柄ものと違い、縫い目や仕上げの粗が目立つぶん「まっすぐ縫う」「端をきれいに仕上げる」を真剣に意識できるメリットがあります。
今回、仕様修正の際も一つ一つ丁寧に確認しながら作ることで、達成感もひとしお。ボタン留めにしたことで、平面だけでなく「毎日の動作」がよりスムーズになり、本人も嬉しそうに自分で着脱する姿が印象的でした。
市販バイアステープがなくても、同じ布で工夫すれば一体感が出る…と発見もあり、手作りの醍醐味を感じました。


「手作り=大変」だと感じがちですが、少しだけ工夫を重ねたり微調整をすることで、子どもにとって本当に使いやすく長持ちする一着ができます。
とくに「ボタン穴を増やしてサイズ調整できる」「同じ布で小物も統一」「ゴムの長さをきちんと合わせる」などのポイントはおすすめ。失敗も経験のひとつと楽しみながら、「子どもの成長」と「使いやすさ」を意識してみてください。


白無地だからこそ、ちょっとした縫製の精度や仕上げ一つで大きく見映えや使い心地が変わります。アイロンがけ・端処理・微調整など、地味な作業も大事に。


今回は「白無地エプロンと帽子」の改良バージョンに再挑戦しました。ちょっとしたきっかけや工夫を重ねることで、手作りがより愛着のあるものに。子どもの成長とともに使い方も変えていける、長く楽しめる一着を目指しています。

次回は、この白いエプロンセットに合わせて作った「シンプルなランチョンマット」について。まっすぐ縫うだけなのに奥深い製作ポイントを紹介しますので、よかったらまた読みにきてくださいね。

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