第17回 お気に入りのズボンを救出した日

裁縫

お気に入りの洋服が壊れてしまったとき、「ここが直せたらまだ着れるのにな」と思うことはありませんか。自分で自分で直すことが出来ると、物を大切にする気持ちが実感できます。今回は、夫が仕事と休日のどちらにも愛用しているズボンのポケットチャックを私が修理したお話です。
思っていたよりも時間はかかりましたが、針と糸を手にとって良かったなと思える時間になりました。

夫が愛用しているズボンには、チャック付きのポケットがついているものがあります。貴重品を入れても落ちにくいため、仕事にも休日にも使いやすく愛用しています。しかしある日、ポケットのチャックが突然壊れてしまいました。ネットで同じズボンを探しましたが、既に販売終了。夫に「これ直してもらえる?」と依頼されたので、意を決して修理に挑戦しました。

手芸屋さんで似ているチャックを購入。お裁縫は趣味として楽しんでいますが、まだまだ初心者。ズボンのポケットの付け替えなんて経験がありません。「ポケットチャックの付け替えなんて簡単だろう」と少し甘く考えていました。しかし実際に作業を始めてみると、滑りやすい生地であったり意外なところで苦戦しました。

1.壊れたチャックを糸切りばさみで丁寧に外す。
2.チャックの長さは事前に確認していましたが、もう一度確認。
3.チャックの位置と向きを確認し、ミシンでポケットにチャックを縫い付ける。
途中で生地がよれてしまうこともあり、縫ったものを外して何度か縫い直しながらも、どうにか完成!

修理が終わり、チャックもスムーズに開閉できるようになりました。夫に見せると「ありがとう、これでまた履けるよ〜」と喜んでくれました。この瞬間の笑顔を見ると、少し大変だった作業も報われる思いです。身近なものを大切にする気持ちは、日々の暮らしに小さな幸せをもたらしてくれます。新しいものを買うのが簡単な時代ですが、物を長く使うことで、生活がより丁寧になり心も豊かになるような気がしました。

愛着のある洋服を修理することで、日々の暮らしに小さな喜びと達成感が生まれます。もしお気に入りのアイテムが壊れてしまった時は、「直す」という選択肢をぜひ試してみてください。きっと新たな楽しみと温かい気持ちが見つかるはずです。
この記事が、ものづくりに興味がある方や大切な物を長持ちさせたい方の参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました