1.はじめに
登園グッズ作りがひと段落して、気持ちにも少し余裕が出てきたある日。
ふと家の棚に置いてあった、ふわふわでもこもこの布が目に入りました。柄は我が子の大好きなパンダ。
「これで、ちょっとしたお出かけに使える子どもサイズのバッグを作ってみようかな」
園で使うわけではないけれど、“作りたいから作る”という気持ちがむくむくと湧いてきました。今回は、自宅にある材料だけで作った、はじめての“園外アイテム”のお話です。
2.きっかけと工夫したポイント
これまでの手作りは、園に必要なエプロンや帽子など「使うためのもの」を期限内に仕上げるのがほとんど。今回は初めて「純粋に作りたいと思ったもの」を自由に形にする時間でした。
バッグ作りに選んだのは、もこもこで厚みのあるパンダ柄の布。子どもがひと目で「自分のもの」とわかる柄で、使うたびに嬉しい気持ちになれるはずです。
ただし、厚手の布はミシンで縫うときに進みにくく、ずれやすいのが難点。そこで
- 縫い代をいつもより広めにとる
- 縫う前にしっかりまち針で固定する
- 縫う速度はゆっくりめにする
など、小さな工夫を重ねました。
持ち手は本体と同じ布を続けて裁断し、一体型に。布端の始末が減るだけでなく、見た目もすっきり統一感のある仕上がりになります。
開閉は、子どもでも簡単に扱えるようにマジックテープ式にして、安全性と扱いやすさを両立させました。
3.はじめてのマイバッグ|仕様メモ
使用布・材料
- パンダ柄もこもこ生地
- マジックテープ(幅2cm)
- ミシン糸(白)
- 裁ちばさみ
本体仕様
- サイズ:約 縦15cm × 横20cm(小物やおやつが入るサイズ感)
- 裏地なし
- 持ち手は本体から続けて裁断(一体型)
- 開閉:マジックテープ式
- ポケットなし
作り方(簡易手順)
- 布を本体用と持ち手一体型の形に裁断(縫い代広めに確保)
- マジックテープを本体の開口部分に縫い付ける
- 両側を中表に合わせて縫い、本体を袋状に
- 表に返し、持ち手部分の端を押さえミシンで補強
- 全体の形を整えて完成

4.作ってみて感じたこと
「園のため」ではなく「作りたいから作る」という気持ちで作業すると、こんなにも自由で楽しいのか、と新鮮な発見がありました。
完成したマイバッグを見た瞬間、思わず「かわいい〜」と声が出てしまうほど。子どももバッグを手にして「わたしのー!」とうれしそうに笑ってくれました。
厚みのある布は縫いにくさもありましたが、その分仕上がったときの達成感は大きく、「また別の布でも作ってみたい」という意欲につながりました。
5.これから作ってみたい方へ
子どもサイズの小さなバッグは、使用する布も少なく、初心者でも短時間で完成させやすいアイテムです。
園で使うグッズのような規定もなく、自由な発想で作れるので、手作りを楽しむステップアップにぴったり。
ワンポイント
- 厚手の布は縫い代を広めに
- 本体と持ち手を一体型にして見た目もすっきり
- 子どもが扱いやすい留め具(マジックテープや大きめのボタン)を選ぶ
などを意識すると、見た目と使いやすさのバランスが取れたバッグになります。
まとめ
今回は、園には持って行かない“はじめてのマイバッグ”を作りました。材料はすべて自宅にあるもので、子どもの好きな柄を使うことで、より愛着のある仕上がりに。用途に縛られず、自分や子どもが「持ちたい」と思えるものを楽しく作る時間は、裁縫のモチベーションを高めてくれると感じました。
次回は、いよいよ「年少さんになるための通園バッグ作り」。進級目前、準備もラストスパートです。ぜひまた読みにきてくださいね。
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