第2回 「ポケットがない!」──はじめて作ったハンカチとハンカチ入れ

裁縫

裁縫への挑戦は、子どもの入園準備をきっかけに始まりました。
そしていざ持ち物の準備をはじめると、最初にぶつかったのが「ハンカチ問題」。
小さな子が使いやすく、園の方針にも合うハンカチって、意外と市販では見つかりません。

まだ3歳の我が子が通う園は、モンテッソーリ園で、キャラものは控えて下さいとはじめに言われました。
市販品を探しても、ほとんどがキャラクター柄かサイズが大きすぎる…。
「ハンカチを作ろう!」と思ったはいいものの、さらに気づいたのがポケット問題。
小さい子の服ってズボンや服のポケットが付いていない、付いていても小さすぎてハンカチが入らないものが多い――
上のクラスのママに相談すると、ズボンにポケットを付けたり、ズボンを作っていると聞いてびっくり。「どうしてこんなに難しいの?」と途方に暮れました。

そこでまずは、ガーゼ生地を買い求め、子どもの小さな手にも持ちやすいハンカチを手作りすることに。
まっすぐ縫うだけ…のはずが、思い通りにいかず、縫い目が曲がったり生地端がヨレたり。
それでも完成した小さな四角いハンカチを手にとった瞬間、「わたしでもできた!」と
心から喜びと自信を感じられました。

ハンカチはできた。でも、服にポケットがなければ持ち歩けません。
手芸屋さんで「移動ポケット」を見かけたものの、わが子には大きすぎて合わず。
そこで次に挑戦したのが、肩にかけられるミニポシェット型のハンカチ入れ。
ネット情報や動画を何度も見返し、紐の長さや袋のサイズを子どもに合わせて工夫しました。

苦労して作ったハンカチと入れ物を手渡すと、
「わたしのー!」「ハンカチ入れるね」と歓声。
まっすぐ縫えなくても、サイズがちょっとズレても、
子どもが自分で選んだ布・持ちたかった色を持てる喜びが伝わってきて、
「作ってよかった」と心から思えました。

うまくいかないことばかり。でも、「必要だから」「使ってくれる人がいるから」続けられた。
またひとつ、親としても新しい世界へ一歩踏み出せた気持ちです。

今、裁縫は苦手・未経験だけど、
「子どものために何か作りたい」と思っている方がいたら、
まずは身近なものから少しずつ挑戦してみてください。
失敗もたくさんあります。でも、「できた」「喜んでもらえた」その瞬間は、
何ものにも代えがたい経験になります。

次回は「人生初のエプロン作り」についてご紹介したいと思います。
よかったらまた遊びに来てくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました